すい星・流星
すい星はぼんやり丸く明るい核と太腸の反対の向きに引いた尾とから成りますが、尾のないものも多く、尾の組成は分かっていません。細長い長円の軌道で太陽を回る周期すい星の数は約80、大部分は放物線軌道で一度現れては永遠に戻ってこないものとみなされます。
流星とは流れ星のことで、岩のかけらのような細片が太陽のまわりを回っていますが、地球に近づくとその引力に引かれて地球に高速で落下して大気の層に入り、前面の大気を圧縮して高温になり、熱と光を発して夜空に美しい光のこん跡を描きます。多くは大気の上層部で蒸発してしまいますが、たまには地上に落ちて、隕石となります。シベリアやアリゾナ砂漠には巨大な隕石孔があります。隕石を分析すると、鉄を多く含むものと硅石を多く含むものとがあります。多くの流星物質は幾つかの群を造って太陽のまわりの軌道を回っていますが、地球がこの軌道に近づくときは短時間に多数の流星が現れます。これを流星群と言います。8月中旬のペルセウス座流星群、11月中頃のしし座流星群などは有名です。

copyrght(c).Celestial observation.all rights reserved