変光星・変磁星
光度を変える星を変光星と言います。この変化が規則正しいものと不規則なものとがあります。規則的なものでは連星系の各星が軌道運動中に互いの光を隠し合い明るさを変える食変光星あるいはアルゴル型と呼ばれるものと、星が半径の方向に収縮、膨張を繰返す脈動によって明るさを変えるケフェウス型とに分類されます。ケフェウス型では、この脈動の周期から、質量、距離が知られます。この種の星は星団や小字宙の中にも発見され、これらの天体の距離決定に役立つものです。またある種の変光星では変光周期にともない、その色を変えるものもあります。
スペクトル線に現れるゼーマン効果により、表面に強烈な磁場の存在が発見された星は数多くあります。その大部分は猟犬座アルファ星のように磁場の変化を示します。その変化はやや周期的なものや、不規則なものもあり、恒星の磁場そのものが変化するものか、あるいは太陽の黒点のさらに強大なものが自転によって見えかくれするのか様々に推論されています。

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