恒星状天体
恒星状天体は電波観測によって発見された特殊天体で、準星とも訳されます。一見して恒星のような点像にみえる徴光天体ですが、強烈な電波源であり、この量の光には著しい紫外線超過が見られ、そのスペクトルには数本の幅広い輝線が発見されました。これらの輝線は、いずれも大きな赤方変移を示しています。これらの観測事実を総合すれば、銀河系外の遠い天体であり、恒星より遥かに強烈な小宇宙の十倍程度のエネルギーを放出していることが分かりました。距離は10億から20億光年ですが、小宇宙のような円板像にみえないために、この天体が超巨大質量の星なのか、小宇宙を形成途上の恒星体系なのか、確認されていません。恒星状天体はパロマー山5メートル望遠鏡、リック天文台3メートル望遠鏡などにより300個以上発見されています。

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