マフェイ小宇宙
マフェイ小宇宙とは1968年イタリアの天文学者マフェイがアジアゴ天文台のシュミット望遠鏡で発見した新天体のことで、位置はカシオペア座にあり、ペルセウス座二重星団に近く、ほとんど銀河面上にのっています。赤感乾板および赤外乾板ではここにだ円形の星雲状天体が二個映っていました。等級は11等級以下でその当時あまり注目されていませんでしたが、パロマー山天文台、リック天文台、ハットクリーク電波天文台での観測を総合すると、これが距離330万光年、質量は太陽の22000億倍という銀河系宇宙には近距碓にあり、アンドロメダ座小宇宙に抵敵する大集団であることが分かりました。赤外、感度のよい写真ではその形はだ円小宇宙、あるいはアンドロメダ座小宇宙の中心核部に酷似しており、これはたまたま銀河面上にあるため光度で5.2等の吸収を受けて目立ちませんでしたが、銀河系をとりまく局部群の重要メンバーであることが明らかにされました。

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