パルサー

パルサーとはイギリスのケンブリッジ大学電波天文台で研究中の女子学生ジョスリン・ベルによって発見された特殊の電波天体で、非常に規則正しい周期でパルスを発射するために、一時は宇宙人による通信かとジャーナリズムに騒がれましたが、後に太陽系外からくる自然現象だと分かりました。その周期は3秒のものから0.03秒のものまで46個ほど発見され、パルサーと呼ばれています。アメリカのカリフォルニア大学リック天文台では、120インチ反射鏡の直接焦点に特殊なテレビカメラを装置して、パルサーの一つの光学的測定に成功しました。これは、おうし座のパルサーの電波の周期0.035秒に同期して、30サイクルの各位相に相当した光の信号を蓄積しましたが、かに星雲の中心星である二重星のうち南西の十六等星が、この局期で点滅することを確認しました。このような短い周期で振動するからには半径数100キロの超稠密な中性子ではないかと推定されていますが、超新星の爆発とは極めて縁の深い天体と思われます。

Celestial observation

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