星雲・星流・星団
ぼんやりとした輪郭の徴光を放つ雲状の天体を星雲と言います。これらは、銀河系の中に漂うガスあるいは固体粒子の集塊で、オリオン星雲などのように、事実ガスから成っているものをガス星雲と言います。星のまわりに遠くまで拡大した大気が発光するものは惑星状星雲と言います。また発光しない物質は、銀河の中などでは背後の星の光を隠して暗黒斑を作り暗黒星雲と言われます。
銀河系に属する総ての星は、銀河回転に従うと同時に、一つ一つが勝手な速度で運動しています。キャプタインは恒星のこの徴細の運動と視線速度の研究から、二つの大きな星流を発見しました。これは現在では太陽近傍の恒星系が、銀河回転に従って生ずる特殊な速度分布として説明されています。
星団とは星が多数集合して集団を作っているものを言い、球状に密集しているものを球状星団と言い、まばらな集団を作っているものを散開量団と言います。散開星団は銀河系の主平面に沿って分布しますが、約400個が発見され、総数約1万5千個と推定されます。球状星団は銀河糸全体を包む球状の空間の中に分布し総数は220個です。また散開星団は第一種族に属し、誕生以来数万あるいは数千万年の若い天体ですが、球状星団は寿命数億年を超えた第2種族に属する老齢の天体です。

copyrght(c).Celestial observation.all rights reserved